春から一人暮らしをはじめます。
駅前の不動産屋の担当営業さんから、仲介手数料は家賃1か月分といわれたんですが、相場ってあるんですか?
このような質問に回答します。
賃貸物件を借りるときの初期費用の中に、仲介手数料ってありますよね。
仲介手数料の相場について、わかりやすく話します。
仲介手数料の相場は家賃0.5ヶ月分+消費税
さっそく結論からいうと、仲介手数料の相場は、ずばり家賃0.5ヶ月分(半月分)+消費税です。
たとえば家賃10万円なら、5.5万円が家賃0.5ヶ月の仲介手数料です。
内訳は、家賃の0.5ヶ月分の5万円 + 消費税10%の5千円です。
なんで家賃0.5ヶ月分(半月分)なの?
賃貸物件を扱う不動産屋の大多数が、仲介手数料を家賃0.5ヶ月分に設定しているからです。
よくテレビ広告をしているような、駅前にある不動産屋ありますよね。
- エイブル
- ミニミニ
- ピタットハウス
- アパマンショップ
など、仲介手数料 半額(家賃0.5ヶ月分)って掲げてたりしています。
余談ですが、フランチャイズです。
エイブルやアパマンショップなどは、看板を借りてます。
実際にお店を運営している地場の不動産屋です。
セブンイレブンやローソンみたいに看板は一緒でも、店舗ごとにオーナーが違うってのと同じ仕組みです。
仲介手数料ってどうやって決まるの?
さっき大多数が、仲介手数料を家賃0.5ヶ月分と決めているからって言ったけど。
実は、法律(宅建業法)で、原則は家賃の半分まで、例外で家賃の1ヶ月までって縛りがあります。
関連
宅地建物取引業法 第46条第1項
(一部抜粋)報酬の額は、国土交通大臣の定めるところによる。
国土交通大臣の定め→ 建設省告示第1552号第四の「第四 貸借の媒介に関する報酬の額」に書いてます。
第四 貸借の媒介に関する報酬の額
宅地建物取引業者が宅地又は建物の貸借の媒介に関して依頼者の双方から受けることのできる報酬の額(当該媒介に係る消費税等相当額を含む)の合計額は、当該宅地又は建物の借賃の一月分の1.1倍に相当する金額以内とする。この場合において、居住の用に供する建物の賃貸借の媒介に関して依頼者の一方から受けることのできる報酬の額は、当該媒介の依頼を受けるに当たって当該依頼者の承諾を得ている場合を除き、借賃の一月分の0.55倍に相当する金額以内とする。
上記のように、賃貸の仲介手数料は、不動産のルール(国の告示)で上限だけ決まってます。
仲介手数料は高くても、借主の承諾があれば家賃の1ヶ月分+消費税まですることができます。
借主に仲介手数料2ヶ月とか1.5ヶ月とかはNGってことです。
借主の承諾があればってことは。。。
そうです、借主の承諾がない場合、原則、家賃の0.5ヶ月分+消費税までなんです。
賃貸の仲介手数料に関する裁判事例
2020年1月、大手不動産屋の東急リバブルは裁判(東京高裁)で負けました(敗訴)。
どんな事例だったかというと、借主は家賃1ヶ月分の仲介手数料を支払っていて、それを承諾していませんでした。
そのため、「原則、仲介手数料は家賃の0.5ヶ月分」と主張して、既に支払った仲介手数料の一部の返還と遅延損害金を求めました。
そして、借主の訴えは認められました。
参考
「東急リバブル 仲介手数料 裁判」でググると情報でてきますが、参考までに↓↓
https://www.sankeibiz.jp/workstyle/news/200115/cpd2001151255002-n1.htm
仲介手数料は相場があっても固定ではない
仲介手数料は、次のように、不動産屋が自由に決めることができます。
- 1ヶ月分(前提:借主の承諾を得る)
- 0.5ヶ月分(50%オフ)
- 0.25ヶ月分(75%オフ)
- 無料(借主から仲介手数料をもらわない)← いちばん不動産はこれ
実際のところ、お客様にどの不動産屋で賃貸の契約するかの決定権があるから、お客様の獲得の競争が発生しています。
イメージでいうと、
- 仲介手数料を1ヶ月分と高めにするか(高級スーパー)
- だいたい周辺と同じように0.5ヶ月分にするか(街のスーパー)
- 仲介手数料を思い切って無料で薄利多売にするか(格安スーパー)
業務スーパーとか安さで、顧客を引きつけてますよね。
仲介手数料はルールに沿っていたら、ほんとに自由に価格設定できます。
賃貸の仲介手数料って相場:まとめ
仲介手数料の相場は、法律の原則の通り、家賃0.5ヶ月分(半月分)+消費税。
ただ、最近だとネットで部屋探しすると、いろんな不動産屋あります。
お客様が気に入った不動産屋で楽しく部屋探しするのがいいと思います。
あとになってトラブルにならないように、仲介手数料はいくらなのか、あらかじめ確認することをおすすめします。