大家さん交換してくれるかな?
このような悩みに答えます。
賃貸物件に数々みていると、年代物のエアコンがついている場合があります。
最近の日本の天候は連日ニュースになるほど、夏は倒れそうになるぐらい暑かったり、冬は凍えるほど寒かったりしますよね。
そんな状況から、家に帰ってきて、エアコンが使えないとなると、ほんと不便です。
今回は、もしもに備えて、賃貸物件のエアコンが壊れたときの対処法を解説します。
結論:すべては賃貸契約の内容次第
賃貸物件を契約したときの内容よって、交換や修理の代金を誰が持つか変わります。
当然、大家さんがやってくれるんじゃないの?
びっくりしますよね。
ちゃんと順をおって、説明しますので、ちょっとお付き合いください。
正確な情報を把握するために、まず、賃貸物件を契約したときの次の2つ書類を手元に準備してほしいです。
- 重要事項説明書(じゅうようじこうせつめいしょ)
- 賃貸借契約書(ちんたいしゃくけいやくしょ)
重要事項説明書とは
重要事項説明書の存在は、ぶっちゃけ、賃貸物件に住んでいる方のほとんどが記憶に残っていないと思います。
重要事項説明書は、契約する前に、読み上げる書類のことです。
賃貸物件の契約において、実は大切なことをだったりします。
- 不動産屋の宅地建物取引士(通称:宅建士)が
- 宅建士証というカードを見せて
- 書類の内容を説明します
そして、最後に確認しましたよって、サインする。。。まー、退屈に感じてしまうやつです。
不動産屋になる前の僕は、たいして何の意味ないだろうなーーと思ってました。
重要事項説明書は、不動産の宅建業法っていう法律で義務付けられていて、建物に関することなど重要なことを契約の前に説明するものなのです。
賃貸借契約書とは
賃貸借契約書は、そのまんまで、賃貸物件の契約書のことです。
契約内容の一つ一つが細かく書いています。
賃貸物件の書類の中身をみてみよう
書類でチェックしてほしいポイントは、重要事項説明書と賃貸借契約書のそれぞれの書類で、エアコンが残置物(ざんちぶつ)か設備のどちらなのか確認してください。
それによって、エアコンの交換修理費用の負担は、大家さん(貸主)か、入居者(借主)か、責任の所在がはっきりします。
エアコンが残置物の場合
残置物は、大家さんが賃貸物件に設置したものではなくて、あくまでも前の住居人が残したものって位置付けです。
残置物の修理に関することは、「重要事項説明書」と「賃貸借契約書」に書いてあるはずです。
エアコンが残置物であった場合のほとんどは、賃貸契約のときにしっかり説明があると思いますが、賃貸物件の入居から月日たっていると忘れてしまっているかと。
エアコンの説明書や保証書など残っていたら、購入店舗やメーカーに交換修理見積もりをとってみるといいです。
エアコンの年式が新しい場合だったら、メーカー保証などが付いているかもです。
実際に修理費用を調べてみると、新品に買い替えるか、今あるものを修理するか、決める判断材料になるはずです。
残置物の所有権は、大家さんにあります。
買い替えるか修理するか、どちらにせよ必ず連絡して、壊れたエアコンをどうするか問い合わせてみよう。
エアコンが設備の場合
設備もしくは付帯設備と書いています。
もし、エアコンが設備なら、大家さんに修繕義務があります。
要するに、大家さんのお金でエアコンを直してもらえるってことです。
根拠としては、民法という法律にあります。
1. 賃貸人は、賃貸物の使用及び収益に必要な修繕をする義務を負う。ただし、賃借人の責めに帰すべき事由によってその修繕が必要となったときは、この限りでない。
2. 賃貸人が賃貸物の保存に必要な行為をしようとするときは、賃借人は、これを拒むことができない。
ポイントは、第一条のただしの後で、「入居者(上の文章だと、賃借人と記載)に責任がない」ってことです。
入居者の不手際が理由で壊してしまった場合は、さすがに大家さんに交換修理してもらえませんので、気を付けましょう。
普通にエアコンを使ってて壊れたら、迷わず大家さんもしくは不動産管理会社に相談でOKです。
賃貸物件のエアコン故障の実体験
ここからは、ちょっとした僕の個人的な話です。
とある夏の出来事で、エアコンから水が飛んでくるのです。
エアコン近くにデスクを置いていて、座ってパソコンいじっていると、しずくが飛んできて、なんといえない気持ち悪さです。
しばらくの間は我慢してましたが、耐えきれず不動産管理会社に電話しました。
で、契約書を不動産管理会社に見直してくれたんですが、なんとエアコンは残置物でした。
そのときは残置物について無知だったので、わかりやすく説明してもらいました。
ショックでしたね。
メーカー保証はとっくに切れていて、仕方なく、エアコンのメーカーに電話しました。
冷却器ってパーツの故障で、交換修理に来てもらいました。
次から賃貸物件を借りるときは、しっかり契約内容を確認しないといけないなと反省しました。
賃貸物件のエアコン故障交換:まとめ
- 賃貸物件の書類を引っ張り出して見つける
- エアコンが残置物か設備なのか状況を把握する
- 残置物→ 修理費用は自己負担→修理するか買い替えるか検討
- 設備→ 大家さんもしくは不動産管理会社にすぐに連絡
今回は、エアコンの故障修理について語りましたが、家電付き賃貸物件のような場合は同じケースに遭遇するかもです。
- ガスコンロ
- 洗濯機
- 冷蔵庫
- 電子レンジ
などが、残置物として設置されている賃貸物件があります。
快適に過ごすためにも、賃貸物件を契約するときは、残置物か設備なのか必ずチェックすることをおすすめします。